ホホバオイルとスキンケア

ホホバオイルとは

ホホバは、砂漠という過酷な環境の中で棲息する多年草(ツゲ科)の低木で、高さ60~90cm程度、樹齢は約100年とされていますが、時には200年になることもあるそうです。-6~45℃まで適応できる生命力の強い植物です。

 

1971年にマッコウクジラが捕獲禁止となり、オイルを採るためにホホバの栽培が本格的に始められました。マッコウクジラのオイルとホホバオイルには類似点が多く、アリゾナ大学の研究によってホホバオイルに多くの優れた効果があることが発見されました。

 

さらに、ネイティブアメリカンはホホバオイルを「砂漠からの黄金の液体」と称し、ホホバの種から採ったオイルを食用油や傷の治療、肌の乾燥防止、髪の手入れ、ヤケドや湿疹の治療などに使用していたそうです。

 

ホホバの木は砂漠の過酷な自然環境でも生息していけるように、「ワックスエステル」を含んだ脂層で木の表面を覆っていますが、人間の角質も同様に、ホホバと同じワックスエステルが含まれることで水分調整しているのです。

 

ワックスエステルとは、高級脂肪酸と高級アルコールのエステル物をいいます。これまで350,000種の植物を鑑別した結果でも多量のエステルを含む植物はホホバ以外にはなかったそうです。

 

さらに、ホホバの分子構造は人の細胞構造と非常に似ているため、人工心臓に潤滑油として使用されるほどです。したがって、アルコールや界面活性剤の助けを借りずに肌になじみやすいのです。